ADK 本の感想

日本人のためのオフショア金融センターの知識【ADKを絡めた感想】オフショアバンクの基礎

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「オフショアバンクって何?」

「国内の銀行とどのように違うの?」

「お得なの?」

 

そんな声が聞こえてきそう。

なんでオフショアバンクなどの需要があるのか?どんな特徴があるのか?

基礎的なところから少しでも知りたい。

 

そんな気持ちでポチってみました。

リチャード・マイケル・ナッシュさんの著書、「日本人のためのオフショア金融センターの知識―新・国際資産運用の衝撃」(1997年11月28日発行)

 

そもそもオフショアバンクなんて、普通の人はあまり興味持たないですよね。

そんなことを知ろうとした理由は、仮想通貨ADK(Aidos Kuneen)の目標をざっくり言うと、資産額に関係なくあらゆる方へ簡単・便利・匿名性の高い「オフショアバンク」を提供することだからです。

 

この本を読めば、きっとオフショアバンクの基礎がわかるはず。さらに深めていけば、きっとADKファウンダー「ドン」の話・気持ちがさらにわかるかもと思ったのです。

前にドンは言ってました。オフショアバンクは変わってしまい、匿名性がなくなった。お金持ちしか開けないという内容を。

ドンの言う、かつてのオフショア銀行ってどんなもの?この本は少し古いので、それがわかるのではと思ったのです。

 

どんな本?

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本書を読むと、①資産運用の考え方、②オフショア金融センターの特徴・利用方法、③口座開設から各金融商品の説明がわかります。

とくに日本の資産運用が国内のみで行われていたので、著者はもっと海外にも目を向けるべきであること、それにはオフショア金融センターが良いということを主張されています。

(オフショア金融センターはタックス・ヘイブン(租税回避地)のことです。そこにある金融機関は、プライベートバンク、オフショアバンク、オフショア投資信託会社、オフショア生命保険会社等です。)

 

では、読んで興味を持ったところを感想を併せながら少し紹介してみます。

 

内容

1.オフショア金融センターの特徴

特徴として3つ挙げられています。

一般的にいって非居住者に対しては所得税、相続税、やキャピタルゲインズ税は徴収しないということである。

出典:日本人のためのオフショア金融センターの知識P.59

1点目が税の軽減ですね。軽減しないとメリットがありませんからね、どんどん投資をしてもらおうとしてします。これが租税回避地、低課税地域と言われる理由ですね。

ちなみに昨年、税理士さんに聞いたら、シンガポール、香港、マレーシアではキャピタルゲイン税(株式等の売買での譲渡益に課せられる税)が無いそうです。

ただ、仮想通貨の法律は世界的にもあまり整備されていないところが多かったので、課税されるかは現地の法律事務所に聞かないといけないらしく、あまり参考になりませんでした(-_-;)

 

オフショア金融センターの次の特徴は、資産運用に対する規制が少ないということである。

出典:日本人のためのオフショア金融センターの知識P.60

2点目は規制が少ないことです。例えば、為替・資金の移動の規制がない、会社設立の手続きが簡単である等。

規制がないのが逆に危ないと思われるかもしれませんが、投資家を保護する法を整備しているところもあり、程よく整備されているようです。

 

第三の特徴はオフショア金融センターは秘密を厳守するということである。

出典:日本人のためのオフショア金融センターの知識P.61

3点目が秘密保護です。スイスのプライベートバンクが有名ですが、外国当局等に対して所有者の情報をなるべく明かしません(最近は完全には隠し通せなくなったみたいですが)。

なぜ情報開示をしないかというと、銀行秘密という法規定があり、刑事訴追のあるときを除いて政府にも顧客の情報提供をしないからです。もちろん地域によって差はあるようです。

 

これは、ADKがその暗号通貨の匿名性を活かしたオフショアバンクの運営を目指している理由でもありますね。

他の銀行や政府に資産額を把握されたくない、取引額を他者には見られたくない、できればそうしたいですよね。(取引情報の匿名性)

ドンも前にKYC(顧客確認)はするけど、AEOI外なのでマネロン等の違法なことを除いて顧客情報は明かさないって言ってました。(所有者情報の匿名性)

とはいっても、日本に住んでいる場合、海外の所得でも課税対象になります。今後、もしADKの銀行が発行予定のデビットカードを使用できても、利益分はちゃんと申告してくださいね。もし後でバレて調査が入り、重加算税がかかると本来の税率+35~40%と恐ろしいことになりますから、、、脱税はダメ!絶対!

 

2.プライベートバンクとオフショアバンク

プライベートバンクとオフショアバンク、その違いを簡単にまとめてみます。


(以下、P.75-P.78より要約)

プライベートバンク

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富裕層が対象。資産・財産を総合的に運用・管理する高度なサービスを提供。

最低預金額100万ドル(約1億1000万円)が必要。

従来のプライベートバンクではなく、商業銀行によるプライベートバンキングの場合は約3000万円で開設可能。

 

オフショアバンク

主にヨーロッパから各国に渡って働く海外駐在員のために設立された。

プライベートバンクに入れない層を対象。

最低預金額約100万円程度で開設可能。

(以上、P.75-P.78より要約)


プライベートバンクは主に富裕層を対象にしたもので、オフショアバンクはそれが利用できない方のためのものです。

預金額が大きく違います。

もちろんプライベートバンクの方がサービスのレベルが高く、顧客一人一人のニーズ・目標に合わせた商品を選んでくれるようです。

 

ADKはもちろんオフショアバンクの運営をします。

現在プライベートバンクやオフショアバンクに預けている人が、一部でも資産を移動させるメリットを提供したいところです。

匿名な暗号通貨を経由した資産の保全・移転、(匿名)デビットカードの発行、、、

ドンはオフショアバンカー歴が長いので、そのあたりはもちろん考えているのでしょう。

銀行名発表とともに、その後の運営計画が楽しみです。

 

まとめ

本のほんの一部だけですが、オフショア金融センター(タックスヘイブン)の特徴、プライベートバンクとオフショアバンクの違いを紹介いたしました。

オフショア金融センターは①税の軽減、②規制が少ない(動きやすい)、③秘密保護があること、そしてプライベートバンクは富裕層向けで、オフショアバンクはそれ以外が対象で比較的作りやすいことですね。

資産運用の考え方や当時のオフショア商品の具体的な説明も書いてありました。

ただし、これは1997年に発行した本でして、現在はかなり状況が変わっていることと思いますので、その点にご注意願います。

 

(紹介:日本人のためのオフショア金融センターの知識―新・国際資産運用の衝撃

 

 


あとがき

はじめて書評(+ADK)を書いてみたのですが、著作権を考慮しつつ本1冊のみの紹介というのは難しく感じました。

ついついADKと絡めた主張が出てしまいます。止めときましたが、ドンの目標、マイクロファイナンスのことも触れてみたくなったりして、、、

自分の主張を書き、そこに一部引用した方が書きやすいと思いました。

 

あと、ADKとタックスヘイブンについては、こちらのブログ(著者:ゆーきちさん)で書かれています。見たことなければぜひご一読を。

ADKの将来性について、タックス・ヘイブンの現状を交えて考察してみた。

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